THE BLACK MAGES II The Skies Above

発売元 ユニバーサル・ミュージック
UPCH-1377
スクウェア・エニックス
SQEX-10111
発売日 2004年12月23日 2008年3月19日
価格 税込2,500円 税込2,300円
作曲
Produce
植松伸夫
曲数 11曲
編曲 関戸剛、福井健一郎、岡宮道生
Artist 黒魔道士

 

Tr Title Time 編曲 作品 Original
01 The Rocking Grounds 3'56 関戸 FF3 M03 バトル1
02 Zeromus 3'52 福井 FF4 M43 最後の闘い
03 Vamo'Alla Flamenco 4'25 関戸 FF9 disc1-07
04 Hunter's Chance 4'45 関戸 FF9 disc2-05 ハンターチャンス
05 Otherworld 3'15 岡宮 FF10 disc1-05
06 Matoya's Cave 4'44 関戸 FF1 (全曲集)M07 (OST)disc1-09 マトーヤの洞窟
07 The Man with the Machine Gun 4'17 福井 FF8 disc1-19
08 Maybe I'm a Lion 5'34 岡宮 FF8 disc4-08
09 Battle with the Four Fiends 3'59 関戸 FF4 M28 ゴルベーザ四天王とのバトル
10 The Skies Above 7'19 福井 FF10 disc1-02 ザナルカンドにて
11 Blue Blast -Winning the Rainbow- 4'49 福井 - オリジナル

お薦め度:★★★
 2003年に発売され話題となった、人気バトル曲をロックアレンジしたCD「The Black Mages」の
第2弾です。今作では、新たにメンバーの岡宮氏が編曲に参加、また選曲においても、バトル曲のみに
とどまらず、その枠を広げています。更に今回はメンバー自身による生演奏での収録と、
パワーアップしています。

 今作と特徴として、ヴォーカル曲を収録していることが挙げられます。FF10の「Otherworld」は
もとからヴォーカル曲なのでさして驚きはありませんが、もう一曲があの「ザナルカンドにて」。
どうなることかと思いましたが、違和感のない仕上がりになっています。
 アレンジは、前作同様激しさは全体的に抑え目で、そういうアレンジを期待するとやや肩透かしを
喰らうかもしれませんが、裏を返せば聞きやすいと言うことでもあります。
「名アレンジ!」というのはありませんが、全体的に「これは違うだろ・・・」というのもありません。
 選曲では前回収録曲がなく不満の声が上がっていた、FF3、4からも収録しています。

 初回特典はスリーブケースです。ジャケットはFF12のアートディレクターでもある
皆葉英夫氏によるデザインです。
 このアルバムを引っさげてのライブが2005年1月に、川崎と大阪で行われました。 【
ライブレポート(GAMEWatch)

[Impression]
01:The Rocking Grounds
  FF3の通常バトル曲です。バトルの中でも比較的おとなしい原曲のメロディを
 程よいロックアレンジで補い、また全体的に原曲の持つペースを崩さないバランスの
 とれたアレンジです。Bメロが一回しか出てこないのは寂しいですが・・・

02:Zeromus
  FF4のラストバトル曲です。これ、遅くないですか?そのせいで原曲のパートが
 盛り上がりに欠け、原曲にはない部分のエレキパートの方が目立っている感があります。
 もう少し速いテンポが欲しいですね。でもこれはこれで落ち着いて聞けますし、アレンジ自体は
 悪くありませんが。

03:Vamo'Alla Flamenco
  2002年のオーケストラコンサート同様、意外な選曲ですね。FF9のチョコボのミニゲームの曲です。
 メロディがエレキ、そしてオルガンと意外にマッチしています。中盤とラストのアコギでの
 エキゾチックな雰囲気作りも上手いです。第一印象は、意外性だけでそれ以上のものはないかと
 思ったのですが、聞きなおしてみると、この曲のメロディを楽しむには良いアレンジかもしれないと感じました。

04:Hunter's Chance
  FF9の狩猟祭のイベントでの曲で、バトルでも流れます。これはセンスのある選曲ですね。この曲の
 もつアグレッシブさはロックに合います。メロディ、そしてバックそれぞれが活力に満ちていて、ノレます。
 ラストのピアノが入るところは余計に感じるのですが。

05:Otherworld
  FF10のラスボスで流れるヴォーカル曲です。歌詞は原曲と一緒ですが、ヴォーカルは何を言っているのか
 わからないガラガラ声の男性から、クリアな声の女性に代わっています。もともと激しいロック曲だったので
 雰囲気に大差はないですが、こちらのほうが聞きやすいヴォーカルと、スピード感のあるアレンジで
 親しみやすくはなっています。

06:Matoya's Cave
  まずアコギからしっとりと始まるのが良いですね。その後もそのペースを崩さずに、丁寧にメロディを
 紡いでいきます。この曲に激しいアレンジはいらない、という製作陣の好判断でしょう。後半にファミコンのような
 ピコピコ音が入る粋な計らいもあります。ただ中盤の原曲にはない部分の前半部が、ちょっと合っていない気がします。

07:The Man with the Machine Gun
  FF8ラグナ編の通常バトル曲です。原曲部がレースゲームのBGMみたいだな、というのが第一印象でした。
 「F-Zero」あたりで使えそうです。それくらい疾走感のあるアレンジです。

08:Maybe I'm a Lion
  FF8のラスボス曲の一つです。原曲よりも重たく、ロック色の濃い密度の濃いアレンジで、聞き応えがあります。
 原曲部はストレートな印象ですが、アレンジがしっかりしているのでダレることはありません。原曲にはない
 アレンジでテンションが徐々に高まり、ボルテージは最高潮へ。密かに良いアレンジです。

09:Battle with the Four Fiends
  FF4の大ボスとのバトル曲です。イントロからズドンと重たい曲。その重厚感を維持しつつメロディを
 展開、そして原曲にはない部分ですこしスピード感を出して盛り上げ、バランスを取っています。
 メロディとオルガンが結構合っています。

10:The Skies Above
  表題曲になっているこの曲は、FF10のOPで流れる「ザナルカンドにて」を基にしたヴォーカル曲です。
 まずはピアノソロでいつもの「ザナル〜」が始まります。これが相変わらず素晴らしいので、これだけでも
 十分な気持ちになってしまうのです。ラストにもピアノが効果的に入るので、敢えて冒頭に入れる必要が
 あるのかは疑問ですが。本番はそのピアノソロのあとです。今度はテノール(?)の男性のヴォーカルです。
 原曲のメロディーにそのまま歌詞を乗せた感じです。歌にしてもこの曲はやっぱり良いですね。
 この美声をお持ちの男性、上品なので曲自体とはマッチするのですが、いかんせんバックがロックなため
 ちょっと浮いているかも。

11:Blue Blast -Winning the Rainbow-
  オリジナル曲で、公式HPによれば、格闘家の入場曲になっているそうです、全体的に爽やかなメロディーが
 印象的で、スーッと一気に聞けてしまいます。メインのフレーズを上手く持ち上げて、盛り上げています。
 ハッピーエンドの後ののスタッフロールのBGMとかに合いそうです。

[関連CD]
THE BLACK MAGES [アレンジ]
・・・シリーズ第1弾。シリーズの人気曲をロックアレンジ。 
【詳細】

・THE BLACK MAGES III Darkness and Starlight 
[アレンジ]
・・・シリーズ第3弾。

ファイナルファンタジーI・II全曲集
ファイナルファンタジーI・II オリジナルサウンドトラック
ファイナルファンタジーIII オリジナルサウンドヴァージョン
ファイナルファンタジーIV オリジナルサウンドヴァージョン
ファイナルファンタジーVIII オリジナルサウンドトラック
ファイナルファンタジーIX オリジナルサウンドトラック
ファイナルファンタジーX オリジナルサウンドトラック


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