CREID Yasunori Mitsuda&Millennial Fair
発売元 | デジキューブ SSCX-10018 |
スクウェア・エニックス SQEX-10046 |
販売元 | SMEインターメディア | ソニーミュージック |
発売日 | 1998年04月22日 | 2005年6月29日 |
価格 | 税抜2,718円(税込2,854円) | |
曲数 | 10曲 | |
作曲編曲 | 光田康典 |
Tr | Title | Time | Motif |
01 | MELEKABA | 7’24 | 2-15 予感 |
02 | 二つの羽根 | 2’57 | 1-02 STARS OF TEARS |
03 | BALTO | 5’34 | 1-03 海と炎と絆 |
04 | CREID | 4’40 | 1-22 傷もてるわれら光のなかに進まん |
05 | DAJIL | 4’11 | 1-11 熱砂の街ダジル |
06 | 光の階段 | 3’44 | 2-06 大空と雲ときみと |
07 | 神無月の人魚 | 4’07 | 2-04 神無月の人魚 |
08 | 春の子守歌 | 5’28 | 2-09 飛翔 |
09 | LAHAN | 4’32 | 1-04 おらが村は世界一 |
10 | メビウス | 6’24 | 2-19 SMALL TWO OF PIECES |
Millennial Fair
Vocal | 本間"Techie"哲子 |
Vocal | Eimear Quinn |
Chorus | 上野 洋子 |
Chorus | 小峰 公子 |
Bass | 渡辺 等 |
E.Guitar,A.Guitar&E.Sitar | HATA |
Bouzuki&E.Guitar | 吉良 知彦 |
Uilleann
Pipes& Low Whistle |
Davy Spillane |
Tin Whistle | Lauire Kaszas |
Shakuhachi&Shinobue | 素川 欣也 |
Bag Pipes | 近藤 治夫 |
Accordion | Maria Kalaniemi |
Celtic Harp | Anne-Marie O'Farrell |
Fiddle | Marie Breatnach |
Percussion | 藤井 珠緒 |
Drums&Programming | KALTA |
お薦め度:★★★★★
ゼノギアスのアレンジCDです。ヴォーカル曲5曲を含む全10曲で、レベルの高い演奏と素晴らしいアレンジがつまっています。
ジャケットもそうですが、光田氏のソロアルバムという色のほうが強いです。
録音は東京とダブリンで行われ、演奏には「ミレニアル・フェア」というこのCDのための架空のバンドが参加、
アレンジはゼノギアスの流れをくみ、アイルランドの民族音楽風になっています。
参加ミュージシャンは皆さんとても有名な方ばかりのようです。(私はよく知らないのですが…)
「STARS OF TEARS」と「SMALL TWO OF PIECES」は、歌詞が日本語になり、歌い手も変わってしまっていて
物足りないのですが、それ以外の曲は大満足の内容です。
原曲を知っていなくても十分に楽しむことが出来ます。自信を持ってお勧めできる1枚です。
余談ですがフィドルを演奏なさっているMarie
Breatnachさんは、FF4の「ケルティックムーン」のアレンジャーの方でしょうか?
[Impression]
01:MELEKABA
原曲に合った緊張感が、いい意味でドロドロした濃厚なサウンドにアレンジされています。
まずこの1曲目から、生演奏が成し得た美しい音色の数々に魅了されます。各楽器それぞれが主張し合い
その音一つ一つが聞き手をアイリッシュ・サウンドの世界へと導いてくれます。静かではあるが
音の綺麗なイントロが好印象で、またコーラスの存在感も大きく、曲を引き締めています。
02:二つの羽根
原曲の日本語版で、ボーカル部以外は原曲とほぼ同じです。ジョアンヌの歌声を聞いてしまうと、どうしてもこちらは
何か物足りなく感じてしまいます。
03:BALTO
この曲は、大きく前半と後半とに分けることが出来ます。前半は原曲に沿ったアレンジで、笛系の楽器(どれだかわかりません^_^;)の
独壇場です。その美しい音色にはただただ聴き入ってしまうばかりです。まさに楽器と曲とがぴったり調和しています。
後半は多少アップテンポになり、アコーディオン(だと思う)の活躍もあって、ぐっとアイリッシュぽく、楽しい雰囲気になります。
こちらはアレンジの仕方が本当に上手いです。原曲の魅力を200%出し切ったといえる、珠玉のアレンジ。
04:CREID
賛美歌のようであった原曲の特徴を尊重しています。女性ヴォーカルを起用し、澄んだ透明感のある声が、
曲全体を包み込みます。その優しい雰囲気から、最上級のやすらぎを感じます。
05:DAJIL
原曲はどこかのどかな感じでしたが、こちらはかなり力強いアレンジです。フィドル、ギター、パーカスなどのいずれも
劣らぬ熱気のこもったサウンドは、まさに「熱砂」の象徴と言えましょう。
06:光の階段
童謡のような可愛いヴォーカル曲です。まさにヴォーカル曲にするにはピッタリという感じです。
注目したいのはバックの演奏で、小さなお祭のような心踊る演奏が耳に残ります。
07:神無月の人魚
原曲にほとんど手を加えず、演奏のレベルの高さで勝負したと言う感のある曲です。(曲名もこれだけゼノギアスのものから変えていませんし)
とにかくその演奏が美しい、いや美しいと言うだけでは全然足りません。幻想的で神秘的でもある奥の深い
演奏の前に無駄な言葉は要らないでしょう。
08:春の子守歌
今更言うのも何ですが、「飛翔」という曲のメロディーは本当に良いです。ヴォーカル曲にアレンジされても、その良さが
十二分に生きています。ただ、この曲は歌をつけずにアレンジして欲しかった気もします。
M6同様、バックの演奏もまた魅力的です。
09:LAHAN
アレンジによって、その魅力を増した一番の曲はこれでしょう。原曲もとても好きな曲でしたが、このはつらつとした
元気の良いアレンジは、手拍子あり、ラストにはざわついた人々の声ありと、町の酒場のような雰囲気です。
それでいて、後半の「ラララ」の部分はフィドルとコーラスがとても綺麗で、つい一緒に口ずさんでしまいます。
「BALTO」と並び、このCDの中でもトップクラスのアレンジで、絶対にオススメ。
10:メビウス
M2と同じく、エンディングテーマの日本語版です。ジョアンヌに歌って欲しかったです。
[関連CD]
・ゼノギアス
オリジナルサウンドトラック [オリジナル]
…ヴォーカル曲2曲を含むゼノギアスのオリジナル音源を2枚組で収録。 【詳細】