ピアノコレクションズ ファイナルファンタジーX

発売元 デジキューブ
SSCX-10064
スクウェア・エニックス
SQEX-10028
発売日 2002年02月20日 2004年7月22日
曲数 15曲
価格 税別2,718円
作曲 植松伸夫/浜渦正志/中野順也
編曲 浜渦正志
演奏 黒田亜樹

 

Tr Title Time 作曲 Original
01 ザナルカンドにて 3'18 植松 disc1-02
02 ティーダのテーマ 4'07 植松 disc1-04
03 ビサイド島 3'01 浜渦 disc1-18
04 祈りの歌 6'18 植松 disc1-20
05 旅行公司 3'00 浜渦 disc2-15
06 リュックのテーマ 2'49 植松 disc2-22
07 グアドサラム 3'08 中野 disc2-23
08 雷平原 3'21 浜渦 disc3-01
09 襲撃 3'28 浜渦 disc3-14
10 浄罪の路 3'13 植松 disc3-17
11 素敵だね 4'17 植松 disc3-21
12 ユウナの決意 3'02 植松 disc4-01
13 極北の民 4'03 浜渦 disc4-05
14 決戦 3'54 浜渦 disc4-18
15 Ending Theme 5'34 植松 disc4-19

 

お薦め度:★★★★
 おなじみピアノコレクションズのシリーズ6作目です。今回のアレンジは、前作、前々作を担当された浜口史郎氏でなく、
作曲も担当された浜渦正志氏が担当しています。サガフロ2やFF10で印象的なピアノ曲を
披露していた氏ですが、このピアコレにおいても彼の魅力が溢れています。
ピアノの使い方を本当に心得ている、そんな気がします。

 収録曲のうち約1/3は、原曲の雰囲気をがらりと変えていて最初は戸惑うかもしれませんが
新しい発見という感じで、聴いているうちにどんどん好きになっていきます。
「ビサイド島」や「襲撃」は特に大幅なアレンジが生きています。
「ザナルカンドにて」などのストレートなアレンジも申し分なく、さすがです。

 演奏は主題歌を歌ったRIKKIさんのお友達で、コンサートにも出演された黒田亜樹さんです。
この演奏がまた素晴らしい!浜渦氏のアレンジがそうさせたのかもしれませんが、
ピアコレの中でも特に感情のこもった演奏と言えます。

デジキューブの限定盤はスリーブケース仕様です。

[Impressions]
01:ザナルカンドにて
  原曲よりも豪華な作りで、特に後半が壮大で圧倒されます。強弱をしっかりとつけた演奏も素晴らしいです。
 名曲が超名曲になりました。コンサートで生演奏を聞いた時にはもう感無量でしたよ。

02:ティーダのテーマ
  素直なアレンジです。後半のメロディーはよりピアノ曲らしくアレンジされています。
 原曲の優しさがそのまま曲に表れていて、演奏も自然と滑らかになりますね。聴き易いです。

03:ビサイド島
  爽やかなイントロで早くも曲に入り込んでしまいます。メロディーに大幅な手が加えられ、原曲よりフレーズの
 スピードがアップ。(曲自体のスピードはそれほどでもないですが)音の重なりや組み合わせがとても綺麗で
 ピアノサウンド自体の良さも再認識出来ます。1ループの最後の方が最も原曲が分かりやすく、また最も深みがあります。

04:祈りの歌
  原曲通りの厳粛な雰囲気です。静寂一辺倒ではなく、2回ほど間奏をいれてアクセントをつけています。
 下手に飾らず、曲の厳かで重みのある雰囲気を追求しているのは好感が持てます。

05:旅行公司
  ほとんどピアノのみだった原曲とさほど変わらない感じですが、ややスローに落とし、また「間」と強弱を
 効果的に使うことで、より楽しめるポイントが増えたのではないでしょうか。

06:リュックのテーマ
  イントロがメインメロディーとあまり合っていない気もしますが、このフレーズが曲の構成作りに一役買っています。
 ピアノだとメロディーの可愛さがより強調され、ピアノがいきいきして見えます。原曲よりもお薦めかも。

07:グアドサラム
  この曲がどうアレンジされるのかがこのCD最大の注目だったのですが、原曲のメロディーというよりは雰囲気を
 表現しています。メインは原曲では後ろの方でなっている伴奏の方になるのでしょうか?キラキラと光るような
 高音がとても綺麗です。原曲がもう一度聞きたくなってきます。

08:雷平原
  メロディーに手を加えたり、スピーティーにしたり、意表を突いて優しいフレーズが出てきたりと、遊び心の感じられる
 アレンジで、原曲のイメージをさらに膨らませています。何気にイントロが合いますね。

09:襲撃
  原曲の雰囲気はそのままに、ややコミカルテイストにアレンジしています。ピアノで見事にこの曲を表現し、
 浜渦氏らしい、と思える一曲です。上へ下へと流れるように動く音は、聴いているだけで楽しいです。
 原曲が好きだった方なら、こちらも気に入られるのではないでしょうか。

10:浄罪の路
  音が上へと上がっていった原曲とは対照的に、こちらは下へと下がっていきます。このあたりの巧みな
 アレンジはさすがですね。色々と手が加えられ、よりバラードの色が強まりました。

11:素敵だね
  印象的なのがメロディーを彩る伴奏です。この透明感のある、小川のせせらぎのような美しい伴奏が
 曲を存分に盛り上げてくれます。だからこそメロディーも生きてきます。

12:ユウナの決意
  昔聞いたような童謡のような懐かしい感覚にとらわれます。原曲よりも落ち着いた演奏とアレンジが、
 そう感じさせてくれるのでしょうか。この曲と「ザナルカンドにて」はコンサートで演奏されました。

13:極北の民
  ロンゾの儚さ、そして力強さ、その双方が伝わってきます。特に後半の力強い演奏には心動かされる
 ものがあります。アレンジ自体は、中盤のフレーズ(これがまたイイ)を除けば、割と素直なものです。

14:決戦
  冒頭を聴くと、原曲よりもパワーダウンしているかと思えるのですが、曲が進むうちにそれも杞憂に
 終わります。終盤はダラダラとしてしまっていますが、スピーディーな締めで帳消しです。
 中盤あたりは原曲とはまた違ったよさがあります。

15:Ending Theme
  オリジナルの前半部が中心となっています。原曲通りのストレートなアレンジですが、非常によくまとまって
 います。「ザナルカンドにて」はM1とほぼ同じアレンジですが、それで十分でしょう。オーケストラに引けを取りません。

[関連CD]
・ファイナルファンタジーX オリジナルサウンドトラック [オリジナル]
…FF10のオリジナル音源を4枚組みで収録。 
【詳細はこちらです】

[ピアノ譜]
・ピアノコレクションズ ファイナルファンタジーX (ヤマハミュージックメディア) 1500円


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