発売元 | NTT出版 PSCN-5017 |
NTT出版 プライエイド・レコーズ NTCP-5017 |
販売元 | ポリスター | ユニバーサル |
発売日 | 1994年11月26日 | 2004年10月1日 |
価格 | 税抜2,427円 | |
作曲 | 植松伸夫 | |
編曲 Sound Producer |
MARIE BHREATNACH |
Tr | Title | Time | Original |
01 | THE PRELUDE | 3’03 | 01 プレリュード |
02 | PROLOGUE... | 4’06 | 05 オープニング |
03 | CHOCOBO-CHOCOBO | 3’10 | 11 チョコボ |
04 | INTO THE DARKNESS | 4’07 | 12 ダンジョン |
05 | MAIN THEME OF FINAL FANTASY IV | 4’45 | 07 FFIVメインテーマ |
06 | WELCOME TO OUR TOWN ! | 3’09 | 06 街のテーマ |
07 | THEME OF LOVE | 4’10 | 04 愛のテーマ |
08 | MELODY OF LUTE | 2’59 | 18 ギルバートのリュート |
09 | PAROM&POLOM | 3’13 | 27 パロム・ポロムのテーマ |
10 | GIOTTO,THE GREAT KING | 3’17 | 35 キング・ジオットの城 |
11 | DANCING CALCOBRENA | 3’13 | 36 踊る人形カルコブリーナ |
12 | MYSTIC MYSIDIA | 3’10 | 25 ミシディア国 |
13 | ILLUSIONARY WORLD | 3’07 | 38 幻獣の城 |
14 | RYDIA | 3’04 | 15 少女リディア |
15 | TROIAN BEAUTY | 3’04 | 30 トロイア国 |
お薦め度:★★★★
FF4のサウンドをアイリッシュサウンド風にアレンジし、民族楽器を用いて生で演奏された
ものを収録した、アレンジCDです。ダブリンでレコーディングされています。
アイリッシュサウンドの持つ音色や雰囲気はとても美しく、独特の優しさを持っており、
ただただ聴き入ってしまうこともしばしば。
特に全編に渡り活躍するフィドルの音色が、印象的です。
選曲もFF4の人気曲をまんべんなく収録しており、納得のいくところでしょう。
ただ、CDの後半に行くほどアレンジの質が落ちてしまう感があります。
なにより一番の問題は、アドリブ部でいきなり曲のリズムが変わって、原曲とは
全く関連性の薄い演奏が繰り出されるという点です。特にバラード系の曲で
急にアップテンポになり、雰囲気が壊されるのはやめてほしいです。
好き嫌いがある原因はここにあるのではないでしょうか。
それを差し引いてもこのCDを聴く価値はあると思います。基本的にはアレンジの質は高く、
なによりFFをアイリッシュで聴くことができるというところが、このCDの一番の良さなのですから。
[Impression]
01:THE PRELUDE
生演奏のハープでプレリュードを聴くと、これほど味わい深いものなのか、と思わせてくれます。
さらにメロディー部のソフトな音色も美しく、アドリブ部も原曲とマッチしており、満足のいく出来。
02:PROLOGUE...
フィドルを中心とした曲の雰囲気がとても心地よいです。原曲のメロディーが前半と後半に登場し、
その間をアドリブ部が占めるという構成で、アドリブ部の原曲をベースにしたメロディーもまた原曲とは違った
良さが感じられます。
03:CHOCOBO-CHOCOBO
チョコボというキャラは、陽気なアイリッシュサウンドとよく合います。特に中盤のリズムが変わる部分は
まさに「アイリッシュ風チョコボ」を楽しむことが出来ます。
04:INTO THE DARKNESS
原曲の持つ妖しさがうまく出ています。原曲との変更点として、イントロが挙げられますが、これが
悲しげなワルツを連想させ、曲の質を高めています。暗いながらも深みのある曲のイメージを完全に再現しています。
05:MAIN THEME OF FINAL
FANTASY IV
フィドルの美しい音色はこの曲においても、原曲の魅力を引き出してくれます。後半のメロディーを笛系の楽器が演奏し、
その上からフィドルがアドリブを掛けるという構成が良く、前半以上に聴き入ってしまいます。
06:WELCOME TO OUR TOWN !
曲の大部分をアドリブが占めます。後半のお祭のようなアップテンポの部分は、原曲との関連性はないながらも
にぎやかな街を連想させてくれます。
07:THEME OF LOVE
フィドルの持つ物悲しい音色が原曲の哀愁漂う雰囲気を、さらに盛り上げます。シンプルですが、とても綺麗です。
08:MELODY OF LUTE
このような曲は、生演奏で聴いてこそ。原曲の心暖まるメロディーとアイリッシュの美しい演奏が産んだ
最高の贅沢といえます。
09:PAROM&POLOM
中盤のアドリブ部で、曲の雰囲気がからりと変わってしまうのは、正直良い印象を受けません。
原曲を中心とした部分も他と比べると、何か物足りないです。
10:GIOTTO,THE GREAT KING
この曲も、アドリブと原曲との関連性をもう少し持たせて欲しいです。終わり方もどこか中途半端に感じられます。
11:DANCING CALCOBRENA
このような怪しげなメロディーを表現するには、フィドルはうってつけの楽器といえます。
12:MYSTIC MYSIDIA
民族楽器がとてもよく合う曲ですが、アドリブ部を含めて無難なアレンジで、引き寄せられるものがないです。
13:ILLUSIONARY WORLD
前半は幻想的な雰囲気をうまく表現しているのですが、その後のアップテンポのアドリブがそれを台無しにしています。
14:RYDIA
珍しくフィドルが出てきません。途中から入るコーラスが少々強い気がするのですが…
15:TROIAN BEAUTY
アイリッシュサウンドが原曲とよく調和しており、単純に曲の美しさを楽しむことが出来ます。
ただ、終わり方がフェードアウトというのはいただけません。
[関連CD]
・ファイナルファンタジーIV
オリジナルサウンドヴァージョン [オリジナル]
…FF4のオリジナル音源を収録。 【詳細】