ピアノコレクションズ ファイナルファンタジーIV

発売元 NTT出版、プライエイド・レコーズ
NTCP-1001
発売日 2001年05月23日
曲数 14曲
価格 税別2,200円
作曲 植松伸夫
編曲 佐藤史朗

 

Tr Title Time Original
01 The Prelude 3’36 01 プレリュード
02 Theme of Love 3’56 04 愛のテーマ
03 Prologue 3’06 05 オープニング
04 Welcome to Our Town ! 3’05 06 街のテーマ
05 Main Theme of Final Fantasy IV 3’21 07 ファイナルファンタジーIVメインテーマ
06 Chocobo-chocobo 2’49 11 チョコボ
07 Into the Darkness 4’53 12 ダンジョン
08 Rydia 3’19 15 少女リディア
09 Melody of Lute 3’36 18 ギルバートのリュート
10 Golbeza Clad in the Dark 3’33 23 黒い甲冑ゴルベーザ
11 Troian Beauty 323 30 トロイア国
12 The Battle 645 08 バトル1 〜 13 バトル2 〜
28 ゴルザベーザ四天王とのバトル 〜
43 最後の闘い
13 Epilogue 715 44 エンディングテーマ
14 Theme of Love (ensemble) 406 04 愛のテーマ アンサンブル

お薦め度:★★
1992年に発売され、廃盤になっていたCDの復刻版です。(CDと楽譜、別々に復刊されました)
発売当時は楽譜とセットで発売されていました。

名曲を選りすぐったCDの構成は、ベストに近いものです。しかし、アレンジはイマイチなモノが多いです。
当時は楽譜とセットで販売していたということもあり、聴くというよりも弾くためのアレンジに感じられ
アレンジが簡単なため、聴き応えが足りません。雰囲気が暗い曲が多いのも特徴です。
また演奏も迫力に欠け、感情のこもりも弱いです。

[Impression]
01:The Prelude
 少し寂しい気もしますが、左手の安定したアルペジオの流れが気持ちよく、後半はメロディーが2音になり、
 低音も加わるなど、徐々に盛り上がる構成も良いです。

02:Theme of Love
 ピアノのみで演奏されると、一層悲愴感が増します。原曲のメロディーを素直に楽しめるアレンジで
 またアレンジのパターンも数種類用意されています。

03:Prologue
 壮大な曲の割にはアレンジが簡単で、あまり聴き応えがありません。後半はアレンジも
 グレードアップするのですが、もう少しアレンジを加えても良かったかもしれません。

04:Welcome to Our Town !
 「これ何の曲?」と思ってしまうようなイントロにはドキッとさせられますが、メロディーとは全くあっていません。
 曲の中程にも同じような部分がありますが、これも今ひとつ合いません。ただ、メロディーとのリンクのさせ方は
 面白いですね。原曲のメロディー部は何の問題もないです。

05:Main Theme of Final Fantasy IV
 原曲とはまた違った雰囲気が展開されます。オリジナルよりも静寂感を強調していますが、それが吉と出るか
 凶と出るか…凶の方?2分を過ぎてから終わりまでのアレンジは、どうも耳に馴染みません。

06:Chocobo-chocobo
 チョコボらしい軽快なリズムですが、特に左手がなんだかまるでファミコンの曲を聴いているようなアレンジです。
 不協和音の連続で曲が途切れてしまうのは、いただけません。まとまりもないです。

07:Into the Darkness
 ダンジョン曲なので当然といえば当然ですが、それにしても暗いです。原曲よりもスローテンポで
 アレンジもこれといった特徴がなく、あまり面白くないです。

08:Rydia
 淡々と進行していく曲ですが、メロディーが良いこともあり、よくまとまっています。ただ、アピール力は少々弱いです。

09:Melody of Lute
 前半部は原曲のハープがピアノに変わっただけで、工夫はありませんが、雰囲気はでています。
 後半は和音が入りますが、これが不協和音で、せっかくの綺麗な曲が台無し。何事もなかったかのように
 終わるラストはある意味面白いです。

10:Golbeza Clad in the Dark
 イントロがイマイチ曲と合っていません。その後ずっと同じような音が続くので、聴いていてつまらないです。

11:Troian Beauty
 明るい曲のはずなのに、左手の和音が暗いものが多く、全体の雰囲気がどんよりしてしまっています。
 曲がイイ曲だけに、もっと綺麗なアレンジにして欲しかったです。

12:The Battle
 バトルをピアノで表現するには無理がある?「バトル1」はアレンジが寂しく、あまりバトルという感じがしません。
 「バトル2」で左手がバトルらしくなりますが、割と陽気な方向でメロディに手を加えています。
 「ゴルベーザ」は「バトル2」のラストからのつなぎのような、元気の良いアレンジがそのまま続けばよかったのですが、
 急にトーンダウンしてしまい、再び寂しい雰囲気に逆戻りです。「最後」は原曲よりも丁寧な感じがして、これはこれで良いですね。
 最後にバトル1に戻る意味があまりないような…

13:Epilogue
 イントロを含め、全体的に寂しく物足りない感があるのは否めません。「メインテーマ」などこれまで出てきた曲のアレンジは
 似たようなものになっています。ただ終盤(スタッフロールのあたり)は、上手くアレンジされています。

14:Theme of Love (ensemble)
 一転してヴァイオリンとピアノによるアンサンブル(少人数による演奏)です。アレンジの方向性は
 ピアノのものと一緒です。ピアノはあまり効果的な役割を果たしていないような気がします。

[関連CD]
・ファイナルファンタジーIVオリジナルサウンドヴァージョン 
[オリジナル]
…FF4のオリジナル音源を収録。 
【詳細】

[ピアノ譜]
・ピアノコレクションズ ファイナルファンタジーIV (NTT出版) 1700円


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