ファイナルファンタジーVIII オリジナルサウンドトラック

発売元 デジキューブ
SSCX-10028
スクウェア・エニックス
SQEX-10005〜8
発売日 1999年03月01日 2004年5月10日
曲数 4枚組74曲
価格 税抜3,689円
作曲編曲 植松伸夫

disc1

Tr Title Time 解説
01 Liberi Fatali 3'08 オープニングムービーの曲です。
作詞:野島一成 オーケストレーション:浜口史郎
02 Balamb GARDEN 3'31 バラムガーデンの曲です
03 Blue Fields 2'56 フィールドの曲です
04 Don't be Afraid 2'52 スコール編の通常バトル曲です
05 The Winner 1'09 勝利のファンファーレです。今回はコミカルです
06 Find Your Way 3'49 ダンジョンの曲です
07 SeeD 4'18 シド初登場シーンなど、Seed関連イベントで、流れます
08 The Landing 4'38 船でドールに上陸するイベントや、
バラムガーデンとガルバディアガーデンの空中戦で、流れます
09 Starting Up 1'20 電波塔起動のムービーや、空中戦、スコールがリノアを助け
ガルバディアガーデンに乗り込むイベントの曲です
10 Force Your Way 3'55 ボス戦の曲です
11 The Loser 1'28 全滅時に流れます。後半は「プレリュード」です
12 Never Look back 3'25 ドール脱出イベントで、流れます
13 Dead End 1'13 X-ATM092に追われ、間一髪船に乗り込むムービー、
魔女パレード時のスコール突撃時の曲です
14 Breezy 2'45 バラムの曲です
15 Shuffle or Boogie 2'06 カードゲームの曲です
16 Waltz for the Moon 3'02 ダンスパーティーの曲です。「Eyes On Me」のアレンジ
17 Tell Me 3'26 秘密の場所などで流れます。会話シーンで多用されます
「Balamb GARDEN」のアレンジです
18 Fear 2'26 訓練施設などで流れます
19 The Man with the Machine Gun 2'51 ラグナ編の通常バトル曲です
20 Julia 1'24 ジュリアがピアノで演奏する曲です
「Eyes On Me」のピアノアレンジです
21 Roses and Wine 2'20 ラグナとジュリアの会話イベントで流れます
22 Junction 1'39 ティンバー行き列車内における、ラグナ編についての
会話シーンで流れます
23 Timber Owls 2'53 森のフクロウアジトの曲です

disc2

Tr Title Time 解説
01 My Mind 3'14 アジト内で、スコールとリノアが対面するシーンで流れます
「Eyes On Me」のアレンジです
02 The Mission 3'38 大統領拉致作戦で流れます
03 Martial Law 3'50 ティンバーの曲です
04 Cactus Jack(Galbadian Anthem) 1'30 電波放送の大統領演説時の曲です
05 Only a Plank Between One and Perdition 2'26 サイファーたちが大統領を襲撃する時や、
バハムート、アルテマウェポンなど一部ボス戦の曲です
06 SUCCESSION OF WITCHES 3'20 サイファーが魔女に操られるシーンで流れます
07 Galbadia GARDEN 3'39 ガルバディアガーデンの曲です
08 Unrest 2'38 デリング大統領とスコールらの会話イベントで流れます
09 Under Her Control 3'32 デリングシティの曲です
10 The Stage is Set 3'41 魔女暗殺計画開始時、MD層、エスタでルナティックパンドラに
乗り移るイベントの曲です。「Liberi〜」のフレーズ有り
11 A Sacrifice 3'28 リノアが単独でイデアと接触するイベントで流れます
12 FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC 4'35 魔女パレードの曲です
13 Intruders 2'33 地下水路の曲です
14 Premonition 4'38 イデア、アルティミシアとのバトルの曲です
15 Wounded 0'54 スコールがイデアの氷の柱に指されるムービーで流れます
16 Fragments of Memories 3'15 ラグナ編ウィンヒルの曲です
エルオーネ関連シーンでよく流れます
17 Jailed 3'52 D地区収容所の曲です
18 Rivals 3'32 スコール拷問、ティアーズポイントの曲です
19 Ami 4'39 トラビアガーデン、ルナティックパンドラ研究所の曲です
「Balamb Garden」のアレンジが入っています

disc3

Tr Title Time 解説
01 The Spy 3'48 ガルバディア軍ミサイル基地、
スコールらがエスタに侵入するときの曲です
02 Retaliation 0'46 ミサイルがバラムガーデンに飛んでくるムービーの曲です
03 Movin' 5'19 バラムガーデン起動、飛び上がるムービーで流れます
04 Blue Sky 0'46 バラムガーデンが優雅に飛んでいるムービーで流れます
05 Drifting 2'58 スコールが訓練施設でエルオーネ救出、バラムガーデンでの
スコールとエルオーネの会話、リノア宇宙放浪時の曲です
06 Heresy 4'12 ノーグと対面時に流れます
07 Fisherman's Horizon 3'37 フィッシャーマンズホライズン、ウィンヒルの曲です
08 ODEKA ke Chocobo 1'17 ウィンヒル内「チョコボ注意の標識」がある道で流れます
09 Where I Belong 3'42 トラビアガーデン初訪問時の曲です
10 The Oath 3'27 スコールの校内放送、エスタ国立魔女記念館、
風神がサイファーを説得するイベントで流れます
11 Slide Show Part1 1'25 ラグナの映画撮影の曲(姫との会話シーンまで)です
12 Slide Show Part2 1'49 ラグナの映画撮影の曲(ドラゴンとの勝負以降)です
13 Love Grows 4'30 スコールが動かなくなったリノアに話し掛けるシーン、
スコールがリノアをおぶって線路を歩くシーンで流れます
「Eyes On Me」のアレンジです
14 The Salt Flats 3'38 大塩湖、エスタ国立魔女記念館(リノア救出前)の曲です
15 Trust Me 3'15 ラグナ編・ルナティックパンドラ研究所の曲です
16 Silence and Motion 5'49 エスタの曲です
17 Dance with Balamb-fish 3'41 Seed就任パーティ前半や、ドール(復興後)、
ルナサイトベースの曲です
18 Tears of the moon 1'14 「月の涙」が降ってくるムービーで、流れます
19 Residents 3'08 ラグナロク内でのプロバゲーター狩りで流れます
20 Eyes On Me 5'40 ラグナロク内でのスコールとリノアの会話シーンで、流れます
作詞:染谷和美 編曲:浜口史郎 歌:フェイ・ウォン

disc4

Tr Title Time 解説
01 Mods de Chocobo
(featuring N's Telecaster)
2'26 チョコボ搭乗時、チョコボの森の曲です
02 Ride On 3'04 飛空艇の曲です
03 Truth 3'42 バラムガーデン・マスタールーム、
カーウェイ邸、イデアの家の曲です
04 Lunatic Pandora 3'30 ルナティックパンドラの曲です
05 Compression of Time 4'36 はじまりの部屋〜時間圧縮世界で、流れます
06 The Castle 5'21 アルティミシア城の曲です
07 The Legendary Beast 5'52 グリーヴァ戦の曲です
08 Maybe I'm a Lion 5'36 グリーヴァにジャンクションしたアルティミシア戦の曲です
09 The Extreme 6'46 ラストバトルの曲です
10 The Successor 3'37 エンディング・過去の孤児院の曲です
11 Ending Theme 13'19 エンディング、スタッフロールの曲。
「Eyes On Me」〜「FFのテーマ」〜「Liberi Fatari」
12 Overture 3'38 OPデモムービーの曲です

お薦め度:★★★★
 FFシリーズのなかで最もソフトのセールスが高かったFF8のサウンドトラックです。
壮大なストーリーに合わせてか、曲の方もスケールの大きさを感じさせるものが多くなっています。
2002年のオーケストラコンサートでも、このFF8の曲が多く選曲されたのも、この影響ではないでしょうか。
また、映像の進化と共にあった大プロジェクトであった前作「FF7」を見事乗り切った植松氏の、
そのままの勢いが感じられる、脂の乗った(?)一枚です。

 まず特筆すべきは音質の良さです。前作FF7は、ハードが進化した割りには音質が物足りなかったのですが、
このFF8では、7とは天と地ほどの差があるといえるほど、音質が向上しているのが嬉しいです。むしろFF7-9の
PS3部作の中で一番と言えるかもしれません。これがまた曲の壮大さに拍車をかけます。
「Ending Theme」のオーケストラによる生演奏もまた素晴らしい出来になっています。

 映像の表現力の向上で、音楽をどういう位置付けにするか前作でも植松氏は悩まれたようですが
この映像の付き合い方でも前作よりも余裕が感じられ、強調すべきシーンでのメロディーラインも
また強く印象に残るものになっています。例えば、数は少ないですが、「Fisherman's Horizon」などの
街の曲はどれもハイクオリティーです。

 シリーズで初めてヴォーカル曲を導入したのも大きな特徴です。(スクウェア初は「ゼノギアス」ですが)
常に映画的な作品を目指してきたFFが、また一歩映画に近づいたと言う格好です。しかも唄うのが
ワールドワイドに活躍する、フェイ・ウォンという大胆企画。彼女の確かな歌唱力が、きめ細やかな
メロディーラインと合わさって、心に響くバラードになっています。浜口氏の編曲も見事。
シングルカットされた主題歌CDは、長くオリコントップ20圏内にとどまるロングヒットとなり、
ゴールドディスク大賞、レコード大賞を受賞するまでに至りました。

 その他注目される点としては、音と映像のシンクロのすごさで、特にエンディングは
ムービーと音とが見事なまでに調和し、必見ということです。
また、主題歌やテーマ曲のアレンジ曲が多くなったという点も挙げられます。

 デジキューブ盤の初回限定は、縦長のスペシャルパッケージ仕様で、
中に20Pオールカラー・プレミアムブックレットが付いています。

[Impressions]
1-01:Liberi Fatari
  オープニングにふさわしいインパクトを放つ、生オーケストラの大作です。「FITHOS〜」から始まるコーラスは、
 この作品の一つの顔と言っても良いでしょう。これまでのFFではあまり見られなかった、でもFFらしさが
 しっかりと根付いている力作です。

1-02:Balamb Garden
  この優しいメロディーが、全てを忘れさせてくれます。イントロが曲全体からすると、ややトーンが違っていて印象的です。

1-04:Don't be Afraid
  まさに「恐れず」立ち向かえ、的なテーマが感じられるバトル曲です。FF8の音質の良さを実感できる曲でも
 ありますね。オーケストラ風のパワフルな演奏は、迫力があります。続くTr5のファンファーレも元気です。

1-06:Find Your Way
  何気ないダンジョン曲ですが、植松氏の上手さを感じさせます。暗すぎず、そしてどこか心地よい雰囲気がイイですね。

1-16:Waltz for the Moon
  こういったワルツの舞踏曲もFFではお馴染みとなってきましたね。この曲で面白いのは、「Eyes On Me」が
 ややメロディーを変化させてアレンジされている点で、こういった楽しみ方もあるのかと思わせます。

1-19:The Man with the Machine Gun
  「Don't〜」とはまるで正反対のタイプの曲になっていて、プレイ中はわかりやすいのではないでしょうか。
 こちらはノリやすいテンポが気持ちいいですね。

2-06:SUCCESSION OF WITCHES
  イントロ、そして「FITHOS〜」のコーラス、雰囲気はまさしく魔女。そして曲はどんどんトリッキーに…

2-12:FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC
  魔女シリーズ第3弾。「SUCCESSION〜」と同じモチーフですが、こちらの方がさらにトリッキーで、インパクトのある
 モノになっています。雰囲気的にFF6のケフカを思わせる節も。

2-19:Ami
  「Balamb Garden」のピアノアレンジですが、こちらの方が原曲よりも生き生きとしたタッチになっていて
 爽やかです。もとのイントロを曲の後ろに持ってきている変化も。

3-07:Fisherman's Horizon
  素朴な感触が心を豊かにしてくれそうなバラードです。しみじみと良さを実感できるメロディー、
 そして堅実なアレンジ、実に素晴らしい!

3-10:The Oath
  スケールの大きい、多用な感触を含んだ深みのある曲です。それでいて重くなりすぎず、また軽くもなく、
 暗くなりすぎもせず、この絶妙なバランスがあります。シンセが響いてきれいです。

3-11,12:Slide Show
  映画撮影時の曲で、両方ともピアノオンリーです。なんとなく、サイレント映画のビデオを見るときに
 後ろで流れているBGMみたいなイメージです。

3-17:Dance with Balamb-fish
  「」に続いての舞踏曲。一つのメロディーを3つのパターンで見せ、層を重ねたようなボリュームのある前半と
 クールダウンしてキレイに見せる後半、これがかみ合ってまとまっています。

4-06:The Castle
  厳かな出足はラストダンジョンらしさを感じさせますが、そこから一転、チェンバロみたいな音で、
 「SUCCESSION〜」のメロディーを組み込んだトリッキーな展開になるのが面白いです。そこで終わるのではなく
 ループが戻ってしっかりと曲を締め直してくれます。

4-09:The Extreme
  ボス専用の曲の中で一番のハイライトでしょう。まず「FITHOS〜」が入って、ピアノが淡々と鳴り響く不気味なイントロが
 曲を盛り上げます。そしてバトル部に入って、あのFF6までの通常戦闘曲のイントロが登場するのも話題になりました。
 FFのラストバトルらしいメインメロディーももちろん素晴らしいですが、それ以上にループのつなぎのピアノ存在感も忘れられません。

[関連CD]
・Eyes On Me featured in FINALFANATSY VIII [シングル]
…テーマ曲「Eyes On Me」が入った先行シングル。

・ファイナルファンタジーVIII ピアノコレクションズ [ピアノアレンジ]
…FF8の曲をピアノアレンジ。演奏は小形眞子氏。  【詳細】

・FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC [アレンジ]
…FF8の曲をオーケストラアレンジ。生演奏だった原曲3曲も追加。 【詳細】

[ピアノ譜]
・ファイナルファンタジーVIII オリジナルサウンドトラック (ドレミ楽譜出版社) 2500円

[Special Thanks]  しの様 情報提供ありがとうございました


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