ファイナルファンタジークリスタルクロニクル オリジナルサウンドトラック

発売元 ポニーキャニオン PCCG-00613
発売日 2003年08月20日
曲数 2枚組52曲
価格 税別3,200円
作曲編曲 谷岡久美

 

  Disc 1     Disc 2
Tr Title Time   Tr Title Time
01 記憶のこだま 0'47   01 はてしなき空 1'57
02 カゼノネ 3'36   02 ただ突き進むのみ 1'04
03 やすらぎ 0'41   03 ぼくのおうち 1'28
04 今日が来て、明日になって 2'14   04 大海原をながめて 1'20
05 はじまりの村 2'40   05 心の奥に燃ゆるもの 3'44
06 キャラバン・クロスロード 1'16   06 「自由」に身をゆだねて 1'53
07 旅立ち 4'15   07 砂に眠る秘宝 3'42
08 川面にうつる雲 1'27   08 光よ…! 2'29
09 夢路の夕暮れ 3'51   09 新天地を目指して 4'30
10 鎚音ひびく峠にて 2'29   10 哀しみを強さに 1'49
11 憂いの闇の中で 3'33   11 笑顔いっぱいの時間 1'58
12 にぎわいと伝統と 2'17   12 北の空が澄んでいたころ 3'19
13 おののけ、もののけ 3'23   13 マグ・メル 2'35
14 三人いれば…? 2'09   14 アクロス・ザ・ディバイド 2'31
15 誓いは永遠に 3'01   15 心の中に響く音 2'00
16 閉じられた物語 0'15   16 光と影 1'38
17 マギーがすべて 2'53   17 忘れたくない… 3'43
18 アミダッティも、エレオノールも 3'29   18 哀しい怪物 3'59
19 約束のうるおい 2'54   19 融合、降臨 4'07
20 そよかぜ吹けば 2'10   20 クリスタルを継ぐ者へ 2'00
21 風のこえ、時のうた 3'12   21 どこまでも蒼く 2'00
22 魔物の砦 3'14   22 星月夜 4'24
23 覚悟を決めろ 0'50   23 水のオルゴール 1'14
24 怪物の輪舞 〜ロンド〜 2'56   24 星月夜 〜アレンジバージョン〜 5'36
25 命の水 1'13        
26 ぼくモーグリ 1'05        
27 なつかしい横顔 1'29        
28 年に一度のお祭り 2'42        

・1-02「カゼノネ」 … 作詞:片岡正博、作編曲:谷岡久美
・1-15「誓いは永遠に」 … 作曲:岩崎英則
・1-26「ぼくモーグリ」、2-03「ぼくのおうち」 … 原曲:植松伸夫
・2-22「星月夜」 … 作詞:片岡正博、作編曲:谷岡久美
・2-24「星月夜 〜アレンジバージョン〜」 … 編曲:高良久美子、Warehouse

お薦め度:★★★★ <ゲーム未プレイです>
 「FFクリスタルクロニクル」(2003年8月8日発売)のサウンドトラックです。
作曲は、「FF11」の谷岡久美氏で、お一人で大きな作品を担当されるのは、本作が初めてでしょう。
この作品では、古楽器、民族楽器のミュージシャンを迎えての生演奏を織り交ぜながら、
温かいファンタジーの世界を展開させた佳作です。そのクオリティーはなかなかのもので、
失礼ながら、正直谷岡氏がこれほどのポテンシャルを秘めていらっしゃったとは、驚きでした。
バトル曲と思われる曲は少ないので、その辺りはあまり期待しないほうが懸命ですが、このCDの
魅力はまた別にあります。

 主題歌は、加藤登紀子さんの娘だというYaeさん。独特の歌声がこのゲームの世界観とマッチします。
ちなみに、Disc2のM01とM21は、「カゼノネ」のインストゥルメンタルを利用しています。

 特色は前述の通り、古楽器や民族楽器で曲を構成していることです。しかもプロのバックアップを受けており
本格的に、珍しい楽器と触れ合うことが出来ます。これにより、現代楽器や電子音中心の音楽とは違った
独特の優しい雰囲気が、どの曲からも感じられます。リコーダーをはじめ、笛系楽器が
メインでメロディーを奏でており、その音色の温かさから、童心に帰ったような感覚にとらわれることでしょう。
「癒し系」との評価は、当たっているといえます。

 もう一つの特色は、とにかくメロディアスであることです。映像の進化により、雰囲気で曲、場面を
表現することが増えて来ている中で、今作はメロディーで勝負をしています。
そこが古楽器の音との相乗効果で、昔のファンタジーRPGを思い出させてくれる
懐かしさを含んでいる所以ではないでしょうか。
 また、曲の一周目と二周目で違う仕掛けをしている曲が多く、曲を長く楽しめるのも良いです。

 初回限定は、ミルラの雫入りリキッドケースです。
また、ブックレットには谷岡氏自身による古楽器の解説があります。

[Impression]
1-05:はじまりの村
  リコーダーを全面に押しだした可愛い一曲です。同じフレーズの反復が心地よく、
 終盤のソロの部分がまたいいアクセントになっています。

1-07:旅立ち
  特にお薦めしたい一曲です。純粋なファンタジーRPGの香りが曲全体にあって
 なんだか嬉しくなってしまいます。広がりがあり哀愁も含んだメロディーもとても親しみやすいです。

1-09:夢路の夕暮れ
  リコーダーの淡々とした音色が印象的です。特に2分を過ぎたあたりからの
 切ないメロディーに惹かれます。バックの木琴みたいな(?)音がいい味を出しています。

1-14:3人いれば…?
  なんだかとぼけた音で幕を開けるこの曲は、全編通してキュートな雰囲気でいっぱいです。
 後半はメロディーがすがすがしく、バックの弦楽器がそれを増大させます。

1-18:アミダッティも、エレオノールも
  クラシックのようなメロディーの3拍子の曲です。そのメロディーが印象的で、冒頭の
 ソロのみでも十分魅せることが出来ます。途中バイオリン?で民族音楽風になったりと
 変化もあり、心落ち着く一曲です。

1-28:年に一度のお祭り
  イントロからして元気で、曲名通りのお祭り音楽です。メロディー部は、特ににぎやかな
 お祭りを連想させてくれます。テンポ良く、本当に楽しそうです。

2-11:笑顔いっぱいの時間
  民族音楽風で楽しい曲です。笛系楽器と、ルネサンスギターと呼ばれる弦楽器、そして
 バックの鈴系の楽器、どれもが役割を完璧に演じていて、とても雰囲気が気持ちいいです。

2-14:アクロス・ザ・ディバイド
  印象的な楽器が次々と登場し、聴き所がたくさんある曲です。早いテンポで2分半が
 あっという間の聞きやすさですが、密度は濃いです。その中でもラストでソロとなって演奏される
 フォークフルートの素朴でしなやかな音色の魅力が大きいです。


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