ロマンシングサ・ガ3 Windy Tale

発売元 NTT出版
販売元 ポリスター PSCN-5043
発売日 96年1月25日
(2004年10月1日再販 NTCP-5043)
価格 税抜2,913円
作曲 伊藤賢治
Orchestra
Conduct
岩代太郎
作詞 野口浩子
Vocal Tr10 絵馬優子
Tr7,8 川島和子

 

Tr Title Time Original
01 Overture 2'39 書き下ろし
02 夢の始まり 6'04 1-02 オープニングタイトル
03 そよ風にゆられて 4'51 1-23 船旅
04 Lost Memories 4'57 1-14 ポドールイ
05 微笑みにつつまれて 3'13 1-19 ミューズのテーマ
06 Two Hearts 4'20 3-05 海底宮
07 Fairy's Whisper 3'23 2-06 妖精の村
08 Tears 5'05 3-10 悲しみのテーマ2
09 Stardust Waltz 3'35 2-20 オーロラ
10 Windy Tale 〜風が教えてくれたこと〜 7'25 3-17 エピローグ 〜 書き下ろし

お薦め度:★★★
 ロマサガ3の曲の中から、バラード系の曲をセレクトしてアレンジしています。
いわゆる癒し系?、ヒーリング系、でしょうか。ロマサガ3作のアレンジは、すべてこんなコンセプトですね。
さすがはバラード好きと言われるイトケンです。

 アレンジはどれも落ち着いた優しい雰囲気を持っています。
ただ、原曲にプラスされる部分の比重というのが大きい曲も多く、そちらの印象の方が強くなっている
曲もあります。もう少し原曲のメロディーも使ってほしかった気がしますね。
一番のお薦めは「微笑みにつつまれて」です。
書き下ろしのヴォーカル曲もやはりバラードです。SFC時代だけあって、アレンジCDでも歌モノは珍しいです。

 ちなみに、このCDは以前は廃盤で、入手困難でしたが、2004年10月に再販されたようです。

[Impression]
01:Overture
  「Windy tale」のヴォーカルレスヴァージョンです。ヴォーカルがなくても、十分一つの曲として
 成立しています。このCDの雰囲気を紹介する、いわばイントロダクションといった感じです。

02:夢の始まり
  フルート、オーボエ(多分)、ヴァイオリンが順を追ってメロディーの一部を上手く使って奏でられる
 優しいイントロ、そしてその後のピアノソロによるメロディーは、勇ましい原曲とは正反対のアレンジですが、
 このようなアプローチにもしっかりと対応しているあたり、やはり名曲であると実感させられます。
 後半はオーケストラチックで、ゆったりしながらも原曲とはまた違った、壮大さが聴きどころです。
 原曲との関連性は薄いながらも、ラストのピアノも綺麗です。

03:そよ風にゆられて
  このCDのコンセプトにぴったりの曲です。優雅な船旅というところでしょうか。これ以上無いくらいにソフトで、
 そして丁寧なアレンジが、とても気持ち良いです。就寝BGMにいいかもしれませんね。
 その分後半のヴァイオリンなどの原曲にはない部分は、余計に感じられるかもしれません。

04:Lost Memories
  ポドールイという夜の街の静かなムードを、上手く表現しています。楽器のチョイスも良いですね。
 ただその後の原曲にはない部分(イントロもこちらとリンクしているのでしょうか?)の主張が強すぎる気が
 します。もう少し原曲のムードを大事にしてあげてほしかったです。それだけにラストの方で、原曲の
 メロディーのピアノソロが出てくると少しホッとします。

05:微笑みにつつまれて
  ずっとバラードが続いていたのですが、ここで明るく楽しいアレンジの登場です。ほとんどヴァイオリンとピアノのみの
 構成で、原曲前半部のバックのギターをピアノに代えて、さらにテンポアップさせています。シンプルなつくりが
 素朴なメロディーとよく合います。これは素直に上手いと感じさせられるアレンジで、曲が生き生きしているように聴こえます。
 このアレンジで、この曲の良さを再認識できることでしょう。

06:Two Hearts
  イメージは「深海」でしょうか?原曲の雰囲気を尊重している姿勢が受け取れます。暗い曲では
 ありますが、暗すぎずその中にもやわらかさを持ち合わせたアレンジです。心が落ち着きますよ。

07:Fairy's Whisper
  このCDのなかで一番素直なアレンジです。イメージ通りでしょう。もっと可愛らしくしても良かったかもしれません。
 途中から女性ヴォーカルが入ってメロディーをうたいます。これは嫌いな方もいるかもしれませんが、曲の雰囲気も
 壊さず、それなりに上手く行っているでしょう。

08:Tears
  原曲よりもずっと悲しい仕上がりです。途中から入る女性コーラスがさらに悲壮感を一層のものに
 しています。管・弦楽器を中心とした、この手の曲ではよくあるアレンジではあるのですが、原曲の
 イメージを損なわせてはいません。

09:Stardust Waltz
  メロディーのテンポが早くなっており、その分曲自体も原曲よりも多少にぎやかとなっています。
 しかしオリジナルは同じフレーズの繰り返しが軸なため、ほとんどバックに隠れてしまっています。

10:Windy Tale 〜風が教えてくれたこと〜
  「エピローグ」のアレンジというのは気付きにくいです。綺麗なバラードのヴォーカル曲です。
 イトケン初のヴォーカル曲ということになるのでしょうか?メロディーはなんとなくつかみ所の無い感も
 ありますが、終盤のサビは滑らかでいいですね。バックの演奏は美しいのですが、イントロや間奏、ラストなどは
 やや長いと感じられるかもしれません。

[関連CD]
・ロマンシングサ・ガ3 オリジナルサウンドヴァージョン 
[オリジナル]
・・・ロマサガ3のゲーム音源を3枚組で収録。  
【詳細】


[戻る]

inserted by FC2 system