発売元 | デジキューブ SSCX-10097,8 |
スクウェア・エニックス SQEX-10038〜39 |
発売日 | 2003年08月27日 | 2004年10月20日 |
曲数 | 2枚組47曲+初回特典 | |
価格 | 税別2,857円 | |
作編曲 | 伊藤賢治 |
Disc01 Original Sound Version
Tr | Title | Time | 解説 | GB |
Story Categorize A | ||||
01 | プロローグ〜目覚めゆく物語〜 | 1'57 | オープニングデモの曲です | − |
02 | Rising Sun | 2'10 | タイトル画面や、エンディングで流れます | 08 |
03 | 少年の夢 | 2'23 | 回想シーンなどで流れます | − |
04 | 格闘技場 | 1'58 | 格闘技場、マリリス戦、神獣ドラゴン戦などの曲です | (9) |
05 | Requiem | 1'10 | ゲームオーバーの曲です | 10 |
06 | 果てしなき戦場 | 1'50 | トップル周辺〜ウェンデル周辺のフィールドの曲です | 11 |
07 | Dungeon | 2'23 | ビンケットの館、グランス城などで流れます | 16 |
08 | 戦闘1〜勝利を信じて〜 | 2'00 | ボス戦の曲です | 17 |
09 | ジェマの自覚 | 1'59 | ウェンデル襲撃イベント後、デビアス戦後などで流れます | 21 |
10 | 祈り | 1'32 | シーバとの再開シーンで流れます(ヒーロー編) | − |
Story Categorize B | ||||
11 | 少女の憧れ | 1'58 | ヒロイン編のOPで流れます。「少年の夢」と同モチーフ | − |
12 | 村 | 1'57 | トップルの村、メノスの村で流れます | 12 |
13 | やさしさの風景 | 2'17 | ジャドの町、イシュの町で流れます | − |
14 | 王宮のテーマ | 1'29 | 聖都ウェンデル、ロリマー王国で流れます | 18 |
15 | 想いは調べにのせて | 1'05 | ウェンデル、ジャドでレスターが弾く曲です | 30 |
16 | マナの使命 | 1'51 | 大聖堂でのイベントで流れます(ヒロイン編) | 19 |
17 | 運命の鎖 | 2'02 | デビアスの館の曲です | − |
18 | 満天の星の下で | 1'13 | ダイムの塔出発前夜、8匹目の精霊入手イベント で流れます |
− |
Story Categorize C | ||||
19 | 聖剣を求めて | 1'59 | メノス周辺〜ジャド周辺のフィールド、 ガラスの砂漠(南)で流れます |
22 |
20 | サボテンハウス | 0'37 | サボテンハウスの曲です | − |
21 | ドワーフのテーマ | 1'09 | ドワーフの洞窟の曲です | 13 |
22 | 悪夢 | 1'45 | 回想シーンなどで流れます | − |
23 | 深淵の誘惑 | 1'42 | バットムの洞窟、沼の洞窟、奇岩山などで流れます 「聖剣伝説FF外伝」での「ダンジョン2」に当たります |
25 |
24 | 迷界の道標 | 1'52 | 砂の迷宮、海底火山などで流れます | − |
25 | 時の侵食 | 1'52 | ダイムの塔の曲です | − |
26 | からみつく心 | 1'58 | シャドウナイト戦後、ラストバトル直前などで流れます | − |
27 | 追憶の調べ | 1'02 | デビアスを倒した後レスターが弾く曲です 「想いは調べにのせて」の続編とも言える曲 |
− |
28 | 未来への疾走 | 2'43 | 毒の霧の谷、浮遊岩の荒野、 ガラスの砂漠(北)などで流れます |
− |
29 | Danger! | 0'37 | Dangerなときに流れます(そのまま) | 20 |
30 | 戦闘2〜勇気と誇りを胸に〜 | 1'55 | シャドウナイト戦、ジュリアス戦の曲です | 28 |
31 | 哀しみのなかで | 2'27 | アマンダやマーシーとの別れのシーンで流れます | 29 |
Story Categorize D | ||||
32 | 愛しい面影 | 2'17 | サラの家の曲です | − |
33 | 決断の時 | 2'35 | 聖剣入手直後のイベントで流れます | − |
34 | 壊れゆく世界 | 1'54 | シャドウナイト戦後、ラストバトル直前などで流れます | − |
35 | マナの神殿 | 2'11 | マナの聖域の曲です | 31 |
36 | 消せない傷み | 2'17 | ラストバトル直前で流れます | − |
37 | 永遠をゆく者 | 2'11 | ラストバトル直前で流れます | − |
38 | 最後の決戦 | 1'42 | ラストバトルの曲です | 33 |
39 | エピローグ〜新たなる世界〜 | 2'29 | エンディングで流れます | − |
40 | 伝説よ永遠に | 3'07 | エンディングで流れます | 34 |
※「GB」は、「聖剣伝説FF外伝サウンドコレクションズ」のトラックです
Disc02 Piano Sound Version
Tr | Title | Time | Original |
01 | Grateful Memories | 4'45 | M01 プロローグ M02 Rising Sun |
02 | Pure Smile | 3'33 | M03 少年の夢 |
03 | Rainy Tears | 4'40 | M16 マナの使命 |
04 | Solitude | 4'40 | M31 哀しみのなかで |
05 | Lost Scene | 4'11 | M35 マナの神殿 |
06 | Hold Your Heart | 4'52 | M18 満天の星の下で M39 エピローグ |
07 | Ever Promise | 4'23 | M40 伝説よ永遠に |
Bonus Disc Premium Arrange Version (初回盤のみ)
Tr | Title | Time |
01 | Rising Sun 〜 果てしなき戦場 | 1'59 |
お薦め度:★★★ <ゲーム未プレイです>
聖剣シリーズ5作目になる、「新約聖剣伝説」(2003年8月発売)のサウンドトラックです。
「ワイルドカード」以来2年半ぶりに、伊藤賢治氏がスクウェア作品に帰ってきました。
このソフトは、1991年に発売された聖剣シリーズの1作目「聖剣伝説FF外伝」のリメイクになっており、
そのため、曲の方もオリジナルで作曲を担当したイトケン氏が抜擢されました。
楽曲はオリジナル版のリアレンジ曲、そして「新約〜」の新曲という二つの面で構成されており、
このCDは、いわばイトケンの「聖剣伝説FF外伝」のセルフカバーアルバムといえるかもしれません。
タイトルに「プレミアム」とついているように、オリジナル音源の他に、イトケン自ら編曲、そして演奏までを
こなしたピアノアレンジ版が付属、さらに初回版にはさらにおまけのディスクがもう一枚つきます。
オリジナルサウンドの方は、久しぶりのイトケンサウンドということで、ファンにとっては懐かしさを
覚えるサウンドではないでしょうか。シンセサイザーにハープなど、イトケンサウンド必須の音もしっかり登場し、
特に音が近いロマサガ時代を思い起こさせてくれます。
音質はGB時代に比べると携帯機としては驚くほどの進化を遂げていますが、それほど良くはありません。
もう少しクリアーな音になってくれると、良かったのかもしれません。
楽曲の全体的な出来は決して悪くありません。オリジナルの「聖剣伝説FF外伝」の曲のアレンジは
総じて上手くいっていますし、新曲の方もそれぞれの場面を盛り上げてくれることでしょう。
ただ、新曲の中に前作を凌ぐような出来の曲が見当たらないことと、ファンが一番期待しているであろう
バトルやフィールドのアレンジがやや物足りないことが残念です。
「聖剣伝説FF外伝」の曲は、そのままでは短いようで、ほとんどの曲に新たなイントロやメロディーを加えて
ボリュームアップさせています。アレンジは旧作のファンも違和感なく楽しめるものがほとんどです。
バトルなフィールド曲は、トランペットやドラムの音を改善すれば、さらに良くなったような気がします。
(ちなみに、「ダンジョン3」や「グランス公国」、「ジュリアスの野望」など一部カットされた曲もあります)
一方の新曲には、イベントシーンの彩るバラードが多いようです。 その中でも「満天の星の下で」
「愛しい面影」などは質が高く、そこはさすがバラードにも定評のあるイトケンです。
Disc2のピアノアレンジヴァージョンは、イトケンが自ら演奏まで行っています。
アレンジは、まさにシンプル・イズ・ベストのストレートなアレンジで、メロディーを楽しめるように
なっています。そこには前作、GB音源という環境の中で、旋律のみでユーザに訴えなければならず
ピアノでメロディーラインを強調しながら作曲した経験から、この作品ではピアノが原点になっているという
イトケンの想いがその調べにのせられて、込められています。
[Impressions]
-Disc01-
01:プロローグ〜目覚めゆく物語〜
CDの一曲目で、イントロのハープを聞いて「ああ、イトケンだなあ」としみじみしてしまいました。
「Rising Sun」のモチーフを多少交えながら、ファンタジーらしさを強く感じられる曲です。
「新約〜」の顔となる、しっかりとした序曲です。
06:果てしなき戦場
後半のメロディーを利用したイントロが加えられています。力強さを前面に据えた
アレンジになっていて、イメージ通りと言えます。後ろのパーカスがややうるさいですが。
08:戦闘1〜勝利を信じて〜
前作を知るファンなら、思わず驚いてしまう意外なアレンジなっています。リアレンジ曲の中で
一番変わった曲でしょう。メロディーも低く重々しいものになっていて、ボス戦らしいですが
原曲のようなスピーディ路線で行っても良かったのでは…
12:村
シンセサイザーがメインのイトケンらしいアレンジで、優しいバラードに仕上がっています。
後半にメロディーが追加されていますが、こちらも上手く前後と繋がっています。
13:やさしさの風景
曲名通りのソフトな雰囲気の新たしい町の曲です。Aメロ→Bメロと自然なタッチで盛り上げる
構成は安定感があり、またメロディーも良いですね。
15:想いは調べにのせて
シンプルながら、「聖剣伝説FF外伝」の曲の中で、もっともリアレンジが上手く行っている曲の
一つでしょう。といっても、全編ハープにしただけですが(笑)
16:マナの使命
哀愁漂うバラード曲です。イントロは原曲そのままのピコピコ音で、これがやはり合います。
前半は主旋律の音がもう少しはっきりとしたほうがさらに良かったんですが、後半のシンセで
前半とのバランスをとって、上手くまとめています。
18:満天の星の下で
ヒロイン編のテーマとイトケンが語る曲です。CDのジャケットの絵がちょうどこの曲名やそのイメージと
合致しますね。子守歌がコンセプトということで、語りかけるようなオルゴール風の曲です。
19:聖剣を求めて
前作での名曲の一つです。メロディーのサウンドが原曲のGB音源のような音で、安心感を覚える反面
GBA音源をフルに生かしたアレンジも聞いてみたかった気もします。バックの現代風になったアレンジが
マッチしているのかどうか。
28:未来への疾走
イトケンも気に入っているという、新フィールド曲です。イントロと、後半のそれをベースにしたメロディーが
カッコ良く、まさにイトケンサウンド。ただ、その間にあるメインメロディーはややインパクトに欠けます。
物語も佳境に差し掛かる終盤で流れるだけあって、他2曲に比べて重厚さが目立ちます。
30:戦闘2〜勇気と誇りを胸に〜
ただでさえ名曲なのに、こんなに素晴らしいイントロがついてしまうとは…!細かいところで
少々気になる点もありますが、やはり完成度の高いバトル曲です。
32:愛しい面影
なんだか歌詞をつけて唄いたくなるような、そんな力を持ったメロディーが印象的です。
ホッとひと息つかせてくれる曲です。
35:マナの聖域
イントロやメロディーを、GB音源のいわゆるピコピコ音のままにしておいたのは、大正解でしょう。
ラストダンジョンらしい雰囲気がしっかりと出ています。シンセとのシンプルな編曲も良いです。
38:最後の決戦
イントロのシンセはバッチリ合っていますが、メロディーのトランペットの音がどこか浮いていて
これは「バトル2」より気になります。後半のドラムももう少しテンションを下げて欲しいですね。
-Disc02-
01:Grateful Memories
オープニングを飾っている2曲のメドレーです。ゆったりめのスタートである「プロローグ」は、徐々に速度を増して
静かな盛り上がりをみせつつ次曲につなぎます。「Rising
Sun」は原曲の温かい雰囲気がそのまま表れています。
新たな間奏を加え、その後1オクターブ上の旋律を持ってきて、広がりを出しました。両者ともストレートなアレンジです。
02:Pure Smile
シンプルな構成で、オリジナルにくらべてメロディーの素の部分を楽しむことが出来ます。しかしそのわかりやすさの
反面、アレンジ曲としてもボリュームは物足りないかもしれません。
03:Rainy Tears
あの印象的なイントロが、曲のはじめと終わりに位置していて、一つのポイントになっています。
オリジナルが元々物悲しい曲なだけに、こちらもしっとりなムードですが、Bメロで少し明るさを加えてもいます。
04:Solitude
イントロは原曲よりも触れ合いやすくなっています。メロディーは低いトーンでシックに決め、その後和音を
効果的に用いながら重厚な旋律で畳み掛け、また低いトーンで潮が引くように終わります。哀しさという点でいえば
原曲よりもダウンしていますが、このCDの中でも良い出来の曲です。
05:Lost Scene
ピアノとの相性が抜群で、高音がとにかくハマッていて幻想的です。後半はさらにメロディーを発展させて
さらにムーディーに。じっくりと落ち着いて聞けます。
06:Hold Your Heart
「満天〜」は元々オルゴール風の曲なので、そのままピアノに変えてももちろん合います。その流れを引き継いだ
ED曲「エピローグ」は、安堵感の広がる演奏です。どちらもかなりストレートなアレンジです。
07:Ever Promise
前曲「エピローグ」同様、安らぎを与えてくれる雰囲気の曲で、またストレートなアレンジでもあります。
ラストの曲らしく、中盤は盛り上がりを見せます。
[関連CD]
・聖剣伝説FF外伝 サウンドコレクションズ [オリジナル+アレンジ]
…このソフトの元になった作品。オリジナルサウンドヴァージョンと、オーケストラアレンジ盤が一枚に。 【詳細】
[ピアノ譜]
・新約聖剣伝説 プレミアムサウンドトラック (ドレミ楽譜出版社) 1,500円
・新約聖剣伝説 Piano Solo Version オフィシャルスコアブック (kmp) 1,000円
[Special Thanks] レインさん 情報提供ありがとうございました。