聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝  サウンドコレクションズ

発売元 NTT出版
PSCN-5029
NTT出版
プライエイド・レコーズ
NTCP-5029
販売元 ポリスター ユニバーサル
発売日 1995年08月01日 2004年10月1日
曲数 34曲
価格 税抜2,427円
作曲編曲 伊藤賢治
植松伸夫(Tr.24)

 

Tr Title Time 解説
アレンジ・ヴァージョン 「想いは調べにのせて」 編曲:服部隆之
01 序章---決意 3'36 「Rising Sun」〜「格闘技場」〜「果てしなき戦場」〜「Rising Sun」
02 第二章---脅威 5'58 「グランス公国」〜「ダンジョン1」〜「戦闘1」
03 第三章---使命 5'55 「村」〜「王宮のテーマ」〜「マナの使命」〜「村」
04 第四章---仲間 4'50 「チョコボ誕生」〜「チョコボのテーマ」〜「ドワーフのテーマ」
05 第五章---別離 6'55 「ダンジョン2」〜「戦闘2」〜「哀しみのなかで」〜「想いは調べにのせて」
06 第六章---決戦 3'43 「マナの神殿」〜「ジュリアスの野望」〜「最後の決戦」
07 終章---生命 4'12 「伝説よ永遠に」
オリジナル・サウンド・ヴァージョン
08 Rising Sun 1'42 電源を入れて最初に流れる曲です
09 格闘技場 0'44 オープニング:ジャッカル戦の曲です
10 Requiem 1'01 ゲームオーバー時など、死がからむときの曲です
11 果てしなき戦場 1'28 前半のフィールドの曲です
12 1'03 トップルの村・メノスの村で流れる曲で、最後に宿屋の曲が入ります
13 1'44 (ゲーム未収録曲)
14 ドワーフのテーマ 0'52 ドワーフの洞窟の曲です
15 グランス公国 1'29 グランス・デビアスの屋敷で流れる曲です
16 ダンジョン1 1'33 一般的な洞窟の曲です
17 戦闘1 1'26 普通のボス戦です
18 王宮のテーマ 0'59 聖都ウェンデルの曲です
19 マナの使命 1'13 ヒロインの母が登場したときに流れる曲です
20 Danger! 0'28 せっぱつまったときに流れる曲です
21 ジェマの自覚 1'02 イシュの町の曲です
22 聖剣を求めて 1'32 後半のフィールドの曲です
23 チョコボ誕生 0'28  
24 チョコボのテーマ 0'51 お決まりの曲ですが、特に後半部分に手が加えられています
25 ダンジョン2 1'11 オアシスの洞窟、遺跡の洞窟で流れる曲です
26 モーグリ 0'09 モーグリに変身してしまったときの曲です。FFのものとは違います
27 ダンジョン3 0'59 ダイムの塔・カーラ山脈で使われる曲です
28 戦闘2 1'31 シャドウナイトなどの特別なボス戦の曲です
29 哀しみのなかで 1'36 別れの時に流れる曲です
30 想いは調べにのせて 1'02 デビアスを倒した後にレスターが弾く曲です
31 マナの神殿 1'37 マナの神殿の曲です
32 ジュリアスの野望 0'34 おもにジュリアスが登場したときに流れる曲です
33 最後の決戦 2'01 ラストバトルの曲です
34 伝説よ永遠に 4'07 エンディングテーマです

お薦め度:★★★★ <ゲームほとんど未プレイです>
 「聖剣伝説FF外伝」のサントラです。
ポリスターから再発売される際、2枚ともに収録時間があまり長くなかったためか、
ソフト発売当時は別々に発売されていたオリジナル盤とアレンジ盤が1枚にまとめられています。
オリジナルの作曲は、サガシリーズでお馴染みの伊藤賢治氏です。初のソロデビュー作品が今作になります。

 イトケンと言えばバトル曲が人気ですが、この作品においてもやはりまず挙げたいのがフィールド曲とバトル曲です。
双方ともイトケンらしく密度の濃い仕上がりで、GB音源の3音という制限の中においても、そのセンスの良さが失われる
ことはありません。
 フィールド曲はどちらも勇ましく、更に後半爽やかさと少しの切なさを含んだメロディーによって
広がりが出ているのも素晴らしいです。特に「聖剣を求めて」はカッコ良過ぎでしょう。
 バトル曲では、3音という限られた環境の中でこれほど迫力のある曲を作ることのできるその手腕に
感心させられます。特に「戦闘2」と「最後の決戦」は、初期イトケンを代表する名曲に違いありません。

 ストーリーも影響してか、バラードが目立つのも特徴で、アップテンポの軽快なものは少数派になります。
メロディーには優しさ、そして懐かしさを感じることができ、GBの音源がまたそれとマッチします。
「マナの神殿」など高音を多用した哀愁のある曲も聴き所でしょう。

 アレンジヴァージョンでは、「交響組曲ファイナルファンタジー」でも編曲に参加された服部隆之氏が担当しています。
現在も多方面で活躍される氏だけあって、アレンジの出来には心配は要りません。
内容は「FF3悠久の風伝説」のような章立てになっており、ストーリーに沿った7章から成っています。
オーケストラタッチ中心のアレンジで、原曲に素直なのが特徴で、そういう意味では万人受けすると
思います。メインの楽曲をほとんど収録しているのも良いです。
(欲を言えば「ジェマの自覚」と「聖剣を求めて」も入れて欲しかったですが…)

[Impressions]
01:序章---決意
  「Rising Sun」のしなやかな旋律で幕を開けます。イントロやバックが壮大さを演出し、原曲よりも
 豪華な仕上がりになっています。「格闘技場」は前後とのつながりにやや違和感を感じますが、
 この難しい曲を上手くアレンジしています。そして「果てしなき戦場」は前半の金管楽器の勇ましさ、
 そして後半の管弦楽器の滑らかな演奏、このバランスが良いです。この曲が短いのは残念ですが、
 構成を考えると仕方ないですね。

02:第二章---脅威
  序盤からよく耳にする3曲です。「グランス公国」は原曲とは対称的に、静かにじわじわと恐怖感を
 出しています。まるでホラー映画のようです。「ダンジョン1」でもその雰囲気を継承し、やはり
 静寂、孤独の恐怖が汲み取れます。ヴァイオリンの不気味さがキラリと光り、後ろのハープも
 それを増徴させています。2曲とも原曲の「らしさ」を存分に発揮させていると言えます。
  そこから「戦闘1」に入りますが、こちらも前の流れの影響かそこまで激しくはありません。
 アコギが入って、イトケン曰く「西部劇」の面白いアレンジです。3周もあり、長くもありますが
 3周目が壮大になり、カッコイイです。

03:第三章---使命
  バラード系3曲を集めています。アコスティックギターによる「村」、そして弦楽器による「王宮のテーマ」、
 いずれも素直に原曲の暖かな雰囲気を表現しています。やや面白味にはかけるものの、クオリティーは高いです。
 「マナの使命」ではメロディーにスキャットを用いています。原曲の悲しさはやや抑え気味ですが、
 神秘的なイメージから劇中の母の想像させることでしょう。(スキャット:川島和子)

04:第四章---仲間
  原曲がいずれも軽快なナンバーです。チョコボ2曲はまさに「マンボdeチョコボ」の雰囲気です。
 しかも落ち着きをもって悠長に流れるものですから、別の曲のようなイメージで楽しめます。
 そこから一転、「ドワーフのテーマ」は原曲と違いギターとフルートでソフトなアレンジとなっています。
 キレイなのですが、かなり短いので一曲通して見た場合、この落差が多少気になります。

05:第五章---別離
  ゲーム後半の名曲が続きます。「ダンジョン2」は地味ながら原曲の再現度が非常に高いです。
 ドラクエのダンジョン的な雰囲気を持っています。そこからリンクする「戦闘2」は1と同じくバックには
 アコギが入っています。メロディーのストリングスがイトケンのバトルらしくて、キレイなカッコよさがあり
 1周目と2週目でアレンジが違うのも良いです。
  「哀しみのテーマ」はシンプルにピアノソロです。このような曲は、やはりピアノを用いると訴えかけてくる
 力が強くなります。その後の自然な盛り上がりも美しいです。表題曲「想いは調べにのせて」は
 ハープ系とアコギとの組み合わせが不思議な可愛さを生み出しています。

06:第六章---決戦
  ゲーム終盤の3曲です。「マナの神殿」は「哀しみのテーマ」同様ピアノソロでのアプローチです。
 この曲の場合、ピアノソロが最もその幻想的な雰囲気を出せるように思います。
 「ジュリアスの野望」は間奏のような役割をきちんと果たして次の「最後の決戦」に備えます。
 その「〜決戦」は前半部のメロディーの楽器の力が弱いのが気になりますが、その後のストリングスの
 がそれを補って余りある力強さをみせてくれます。

07:終章---生命
  冒頭の「Rising Sun」の部分は省略されています。イトケンが涙が出るほど感動したというアレンジです。
 全体的にゆったりとしたものになっていて、エンディングらしいと言えます。後半には混声合唱が
 出てきますが、これが控えめなのが功を奏し全体のバランスが保たれています。取り立てて良いところも
 ないですが、非の打ち所のないアレンジです。

[関連CD]
・新約聖剣伝説 プレミアム・サウンドトラック 
[オリジナル+アレンジ]
…リメイク作品「新約聖剣伝説」のサントラ。オリジナル音源とピアノアレンジを2枚組で収録。 
【詳細】

[Special Thanks] レインさん 情報提供ありがとうございました。


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