シグマハーモニクス　オリジナルサウンドトラック

お薦め度：★★★★
　DSのミステリーRPG「シグマハーモニクス」（2008年8月21日発売）のサントラです。
作曲は「サガフロ２」、「FF10」などの浜渦正志氏です。「DCFF7」以来の新作でしょうか。
ゲーム上ではストリーミング再生で音を鳴らしているため、DSでありながらかなりの高音質でした。
しかしながら、容量上一部がカットされた曲も多かったようで、本CDではそれらをフルヴァージョンで収録しているほか、
プロモ使用曲やゲーム未使用曲も収録しています。

　本作のサウンドは全体的に浜渦氏らしい、ヴァイオリンとピアノを中心としたサウンドでまとめられています。
さすが浜渦氏といえるクオリティの高さです。

　本作では、上記の曲目リストをご覧頂ければわかるように、バトル曲が多くあります。
アンサガのBTシリーズほどではないですが、曲の種類も多岐にわたっています。
本作でバトル曲が多いのは、バトルシステムとBGMに密接な関係があるからです。
本作では、「式札」というものを装備して戦うのですが、曲装備として選んだ「式札」によって、
BGMが変わるのはもちろんのこと、戦闘中に技が使えるようになるまでのゲージ（FFのATBでいうところのアクティブタイムバー）が
溜まる速度も変わります。さらに戦闘中にも曲として装備する式札を変更することも出来ます。

　公式サイトの解説によれば、容量の関係で多くのバトル曲を入れることが出来なかったため、
（式札は15枚ある）１週20秒のバトル曲を多数用意し、式札分のバトル曲を入れることが出来たそうです。
そんな中で、もともと1週2分のバトル曲として用意されていたのが、初期装備のバトル曲である『希望与えし「戌吠の神楽」』と、
『心奮わす「窮鼠の神楽」』で、この2曲がとても良いです。

ライナーノーツ：有り（浜渦氏、ディレクター千葉氏、宣伝担当Y氏）
曲のループ：１〜２周

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